夕方から夜にかけての代表からのラインはドキッとするものがある。たぶんボランティアさんたち皆そうなんじゃないかな。え、私だけかな。
「希望者さんが現れました。」と連絡がついに。正直グミちゃんはお見合いはきっとまだ先だろうな、と思っていたので驚いたのを今でも覚えている。しかも山形県からのご夫婦からの希望。ん?山形県ってあの山形県?いわゆる東北地方の山形県?と混乱した。
山形県にまで里親募集範囲が広がってるとしらなかったからだ。てっきり関東近郊かと。私の中で脱走した時に駆けつけられる地区というのが大前提にあった。山形県と聞いた時に「うそん。無理かも、、」と頭によぎった。しかし山形県と聞いただけでお断りする事はもったいないのでアンケートを全文読ませていただいた。
なんて素晴らしい方なんだー!
丁寧にかかれたアンケート内容。代表も同じことを思っていた。お見合いも山形県から茨城に来てくれるとのこと。四時間半は軽くかかる遠方にまで会いにきてくれるなんてグミちゃん幸せ者だなぁとすごく嬉しく思った。
日取りを決め、私1人なのが不安なところだかったがグミちゃんのことは私にしかわからない!とにかくグミちゃんの全てを伝えてトライアルに向けて大事なことも話すんだ!と意気込みいざお見合いへ。
うちのこハルも一緒に同行させた。会ってすぐに気づいて手を振ってくれたママさん。優しそうな方。
ハルがはりきっちゃって。「あたち、ハル!あなたたちがグミのママとパパ?」とみずから挨拶しに行っていた。グミちゃんが後ろの方でビビっているとすかさずグミちゃんに「大丈夫だから!こうやって挨拶しておやつもらうのよ!」と教えていた。こういう時のハルは本当に優しくて頼りがいのあるお姉さん。
グミちゃんもそれにつれておやつをもらったり。そんなグミちゃんを見るご夫婦の目が優しいこと。こちらのお話も丁寧に聞いてくださいました。お見合い後の流れも話して素敵なお見合いは無事終わりました。
最後、グミちゃんを車に乗せる時に暴れたグミちゃんをみたから、やっぱりやめようかな、と思われたかなぁと心配に。でもあれもグミちゃんだからな、、と。
後日、代表からトライアル決定しました!との連絡が。その時ママ友とたこ焼きパーティーしていたけど思わず泣いてしまった。
センターでグミちゃんを見つけて選んだのは私。人なれ、リードトレーニングと悩みながらも前向きに日々グミちゃんとハルと一緒に頑張ってきた。トレーニングが正しいのか、接し方が合ってるのか、答えがなかなかでなくて絶望していた時も正直あった。それでも少しずつ変わっていくグミちゃんをみると間違ってなかった、と安堵した。遠回りにみえるかもしれないやり方でもグミちゃんには合っていたと思う。私はグミちゃんの心を潰したくなかった。無視できなかった。急いでグミちゃんをどうこうしようと思わなかった。確かに待っているだけではダメ。それだときっと今でもお散歩できないままだったと思う。グミちゃんのキャパを少しずつひろげてあげるイメージ。「宇宙にいきなり行く人間がいないのと同じ。宇宙に行くのには準備期間が必要。その準備期間を省いて宇宙にいったら誰しもパニックになって気が狂うでしょ。それと同じ。」とトレーナーさんに言われた。
トライアル先は山形県。何かあっても私には行けない。だからこそトライアル前に何度も希望者さんと打ち合わせをした。必要な脱走対策全てを準備してもらった。全部理解してくれて準備万端!!もちろんグミちゃん説明書も作った。犬の説明書じゃない。グミちゃんの説明書。うるさい預りだと思われてもいいという覚悟でしつこく話させてもらった。
いよいよ当日。実は私は数日前から腸炎にかかり体調不良だった。だから最後の数日間がほとんど思い出をつくることもなくぐったりしていた。それだけが悔やまれる。
群馬県の代表宅まで届け、そこからは代表が山形県まで車での搬送。グミちゃんは車が本当に苦手。ウンコまみれげろまみれオシッコまみれになるので精神安定剤を服用させた。これで茨城県から群馬県、そこから山形県まで計五時間耐えてくれ、頑張ってくれ、と願うばかり。
代表は一泊2日でのトライアルお届けとなる。グミちゃんの不安そうな顔を見ると涙がとまらない。でもグミちゃんのママとパパがこの日をすごく楽しみにして待ってくれてる!今からは幸せしか待ってないグミちゃん。そう、幸せしかないはず!!
グミちゃんいってらっしゃい!!可愛いグミちゃんずっと大好きだよ!!
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