ボランティアってなんなのか

昨日の楽しかった記憶がまだ薄れてない感じなので、日頃思っていることをつらつらと書いてみます。

昨日の譲渡会では、恐れ多くもスタッフ側として参加させていただいて
猫たちのそばに立って「この子はこういう子です」とか「こういう団体です」とかご説明させていただきました。

熱心な方は「どのくらいの頻度で譲渡会をしているの?」「里親になるにはどうしたらいいの?」「応援したいときはどうすれば?」
と、いろいろ聞いてくださいました。
私もわかる範囲でお答えしたけれど、運営の方針とかコアな部分は知らないことのほうが多くて
その都度、代表さんを探して呼びにいってご対応をお願いしたりしました。
(お忙しい中ご対応いただいてありがとうございました🙇‍♀️)

私は、この団体のボランティアではありません。
ボランティアをしよう!と思ったこともまだないです。
ないです、というか、ボランティアをするには生活にも心身にも余裕がないと務まらないよな、と思っていて
だから「まだ」ないです、としか言えないのです。

でも、昨日の譲渡会に来てくださったお客様たちからしてみれば
スタッフとして猫売り場(言い方😂)に立っている私はどうみても「この団体のボランティア」なわけで。
私は菊姫の保護主として、菊姫のことはわかるけど
「こういう子はいますか?」とか「どんな子を引き出してるんですか?」とかは、詳しく答えられないわけです。

昨日は、そこに力不足感を覚えた…というか、正式なボランティアではない私がここに立っててええのか?と思ったりもしたのですが。
そこは以前に代表さんがインスタに投稿しておられた記事の中で「ボランティアと非ボランティアに境はない」と言及しておられたのが全てなのかな、と勝手に解釈しております。

私が菊姫や千代姫を保護しよう、と思ったのは「ボランティアをしよう」という気持ちがあったからではありません。
ただ単に、庭から部屋を覗き込む姿をみて「かわいそうだな、お腹空いてるのかな」と思ったから餌をあげてみた。懐いたから保護した。それだけです。

最初はTNRのつもりで、手術をしたらまた外に戻すつもりでした。
でも、千代姫も菊姫も人にすごく懐くし、人といることが苦じゃないみたいなので、これなら人間と暮らしたほうが幸せなのかも? と思ったから、家の中で過ごしてもらっています。
ただ菊姫は、我が家の人数的にキャパオーバーになるので、里親さんを探すつもりで保護をした。
そうしたらドラクロアさんが「うちで里親探しを手伝えますよ」とおっしゃってくださって、お願いして今に至る。という感じなのです。

たとえばの話だけど、
朝の忙しい通勤時間帯に、道端でうずくまってる人がいたら、あなたはどうするか? っていう。

たぶん「気になるけど構う余裕がない」って人は多くて、中には本当に気づかなくて通り過ぎる人もいると思う。
私だったらどうするか? すんごい迷ったあと、結局は「どうしたんですか?」って声かけちゃうかな、って。

それは、親切心と言えば聞こえはいいけど、たぶんそこまで善良なものでもなくて。
そのときはスルーして電車に乗ってみても「あの人はどうしたかな」と気になって気になって、それでも会社に着いて仕事をしたらいっときは忘れるけど、お昼休みにニュースで「〇〇駅で人が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認され…」なんてみてしまったらもう
「なんであの時一瞬でも足を止めて声をかけなかったんだろう?」って、すごく自分を責めると思うんですよね。
別に、そのとき何かしたからってその人が助かるかどうかは分からないけど、でもきっとみてみぬふりをした自分をしばらく許せないと思うんです。
「これ以上、自分のことを嫌いになりたくないから、そのときできる最大限をする」。みたいなことが行動原理なんです。

猫を保護するのも同じ気持ちからです。
千代姫や菊姫なんて名前をつけずに、お外の子はかわいそうだねって言ってたまにご飯をあげるくらいに止めておけば、医療費やお世話にかかる費用もいらないし、手軽に親切ができて気が楽だと思う。
でも、もしその後、子猫が生まれたら? 子猫を連れてきてご飯をあげたはいいけどしばらくして数が減ってたら? 帰宅したら自宅の前の道路に見慣れた猫が轢かれて死んでたら?
「保護してあげたらよかったかな…」ってずっと悔やむことになるんじゃないか、って思ったのです。
悪い意味でも想像力豊かなので、どうしてもそういうことを考えて気になってしまうのです。

そんな風に考えてモヤモヤするくらいなら、いっそ勢いでも行動しちまったほうが気が楽だ! と思ったので、保護することにしたのです。
こんな長々と説明するのは疲れるので、いつも「かわいそうだったので」と一言で済ませて、優しいですね〜みたいに言われてしまうのですが、違うんです。
自分が後悔しないための行動だから、自分のためなんです。それがたまたま猫たちにとってもメリットがあったかもしれないだけ。
むしろ千代姫や菊姫にしてみたら「せっかく自由を謳歌してたのに捕まえやがって」みたいに思われてるかも分からないし。わかりません、それだけは。

でも、だから、ボランティアをしようと思って譲渡会に参加したわけではなく。
なんとなく自分がしたいことをしてみたら「譲渡会で菊姫を売り込むことになった」という、それだけなのです。
何も知らない人から見たら私もボランティアに見えるだろうけど、別にそんなつもりはなく。
「ボランティアと非ボランティアに境はない」というのは、つまりそういうことなのかなと思っています。

私はそういうドラクロアさん(の代表さん)の姿勢にとても気持ちが救われてます。
「あなたはうちの団体にボランティアとして登録してないから無理です」ってところもきっとあると思うので。よく知らないけど…。
協力しますよ、って言っていただいてとても心強いし、そういう団体さんの目からみて大丈夫な人になら、菊姫を託してもきっと大丈夫だろう、という安心感があります。

ストーリーでも投稿したけど、ドラクロアさんは基本的に誰でもウェルカム姿勢で、代表さんが自ら

本気の方以外は来ないでくださいなんて、絶対に言いません。

ドラクロアドッグランチ Instagram

って昨日もおっしゃってました。

保護犬、保護猫たちを家族に迎えるという選択肢がもっと当たり前になるには、
その前の段階である「譲渡会に足を運ぶ」「どんな団体なのか知る」っていうのは、とても大事だと思うんです。
冷やかしでもいい。来て、見て、へーって思ってもらえたらそれだけで一歩前進。
保護犬も保護猫も、決して特別な存在じゃない。ペットショップに並んでいる命と同じなんだってことがそれで伝わると思うから。

そういうひらけた姿勢の団体さんだから、私も菊姫を安心して託せるし、手伝えることがあるなら関わりたい、と素直に思えます。
まあ私にできることはたかが知れてるけど…でも、そういう小さなことの積み重ねが大事だとも思うので。

これからも自分にできることをやっていこうと思います!😂

無駄に長々とした文章になりましたが、読んでくれてありがとうございました。
たぶんこんな感じで、インスタに載せたら文字数オーバーになりそうなことを。これからもぐだぐた投稿していきます😇

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この記事を書いた人

もなか、なゆた、かなた、千代姫と暮らしています。
菊姫は里親募集中。

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